こんにちは
悟です。
今回は、今最も注目されている起業家として有名な、SHOWROOM社長の前田裕二氏の「メモの魔力」を読んだので書評を書いていきます。
目次
本書の感想
私はこれまでも何度となく、メモを取る癖を身に付けようと思いました。
しかし、どうやって、何をメモしていいのかわからないし、メモしても結局見直さないから意味ないなと感じリタイアを繰り返していました。
本書では、そんな「メモを取るべきなのはわかっているんだけど、取れない…」という人を救ってくれる内容となっています。
具体的なメモの取り方(赤が〇〇で青が〇〇みたいな)も書かれていますが、それ以上に「どういう視点」でメモを取るのかが説明されていて、私は非常にメモが取りやすくなりました。
更に、メモを取った後(あるいはメモを取りながら)、その事実としてのメモを有効活用する方法についても書かれています。
本書の目次
本書を目次ごとに簡単にまとめました。本書を購入する際の参考にしてください。
第1章 メモで日常をアイデアに変える
メモはファクト(事実)、抽象化、転用(言い換え)の3つを書いて完成します。
多くの人(私も)はファクトだけを書いて満足し、二度と開かれないノートになるわけです。抽象化、転用をどのように行うかがこれ以降の章になります。
第2章 メモで思考を深める
抽象化するためには、書き留めた事実に対し、問いを投げかけます。
「What」「Why」「How」に分けられます。これらを事実に対して問うことで深堀します。
第3章 メモで自分を知る
この問いかけ方式ですが、自己分析に大いに役立ちます。
自分の長所が「粘り強さ」だとすると、「苦手だった英語を得意にした」とか「研究がうまくいかなくても諦めずに毎日実験した」など具体的にし、ここから抽象化します。
じゃあ、なぜ粘り強くできるのか?(Why)の問いを自分に投げかけます。
これは私のことですが、「諦めたことによる後悔」という結論が出てきました。
なんでもかんでも粘り続けるわけではありませんが、自分にとって必要だと感じていることは簡単に諦めるべきではないという風に思うイベントが何度もありました。
第4章 メモで夢を叶える
メモを取り続け、自分のことがわかってくると、やりたいことや夢なども出てきます。
その夢たちは全て実現できるとは限りませんので、優先順位をつけ、同じ行動で実現できてしまわないか考えます。
それでも難しい場合は選択と集中を行います。
この夢や目標といったゴール設計を助けてくれるのが、SMARTというものさしです。後述します。
第5章 メモは生き方である
結局のところメモはノウハウではなく姿勢です。
おそらく前田流のメモの取り方を全て取り入れるのは難しいですし、ゴール設定も違います。
なので、メモを書く癖がない人は、とりあえず書くことから始めればいいと思います。
メモを少しでも書いたことがある人は、ファクトだけでなく、抽象化を少しだけやってみるなどそれだけでも違うでしょう。
情報を素通りしないために
私たちは、かなり情報を素通りしてしまっています。
テレビのニュースを見てて、その時は色々と思うことがあっても5分たつとほとんど思い出せない。
何かの発表や日常会話でも同じで、意外と直前の内容すら覚えていません。
そこでメモが役立ちます。
単純に事実をメモするから記録に残るわけではなく、自分にとって有益となる情報をキャッチするための「アンテナ」の数が増えるからです。
もちろんそのためには普段からメモをえぐいほど取らなければなりません。
メモを見て話しの流れがわかるレベルには取るべきと書かれていますから、メモを取りっぱなしくらいの勢いだと思います。
そして、そのレベルでメモを取っていると、自分の聞きたい部分が具体的になってきますので、相手への質問も可能になり、より深い話が聞け、曖昧な言葉や感覚を言葉にできるようになります。
ゴール、目標設定に、「SMART」を
夢はかないやすいものとかないにくいものがあります。
かないにくいものを最優先の夢にしてしまうのは危険なので、事前にチェックすることが必要です。そこで利用されるのが「SMART」というフレームワークです。
Specific:具体的である
具体化はメモの段階でできているはずです。
Measurable:測定可能である
そのゴールを数字に落とし込めると、到達度合いを測定でき、これらの行動に移しやすくなります。
Achievable:達成可能である
夢なので、少々不可能そうでも大丈夫です。ただし、その分具体的にして、どのように行動すべきか細分化する必要があります。
Related:関連性がる
人生でいうと、自分のキャリアアンカーと齟齬がないか、一度考えてみるのは重要です。
キャリアアンカーについては別の本で書かれていましたので、こちらもおすすめです。
Time:時間の制約がある
いつまでにやるか、いつやるかという制約がなければスケジュールが立ちません。GMOの熊谷氏は「35歳で上場」という目標を掲げ、実際に35歳で上場を果たしました。
夢だからと言って、絵空事のままだと、いつまでたっても夢のままです。
描いているアバウトな夢を具体的にし、数字的な目標に落とし込むことが必要です。
私のアクションプラン
印象に残った部分:メモで「人生の軸」を見つける
- メモを取る。抽象化までは意識的に行う
- p175のライフチャートを作る
- 巻末の【自己分析1000問】を行う