【書評】仕事選びのアートとサイエンス:天職を見つける長い旅

仕事選びのアートとサイエンス.JPG
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書評

こんにちは

悟です。(@rxf7oqjSU4v473O

今回は「仕事選びのアートとサイエンス 不確実な時代の天職探し」を読みましたので内容をまとめていきます。

本書の感想

私は現在大学院生で、そろそろインターンシップに申し込んだり、企業研究を始める時期に差し掛かっています。

本書の目次を見ると「転職」の文字が多くみられますが、これから就職活動をする大学生にもおすすめです。

むしろ、大学時代にこの本に出会えたのが幸運であるとも言えるかもしれません。

本書のメッセージを新卒向けに読み替えるならば、

  1. 「仕事の面白さはある程度やってみないとわからない」
  2. 「初めて選んだ会社で一生を過ごせると考えるべきではない」
  3. 「好奇心を持ち、いろいろなことに挑戦していくことで天職に出会える確率があがる」

と言えると思います。

就活におっくうになっている人にはぜひ読んでほしい一冊です。

本書の目次

本書の内容を目次ごとにまとめました。新卒を迎える自分にとって重要だと思えた内容をピックアップします。

はじめに

面接対策などノウハウ本に頼りすぎてはいけない。ノウハウ本をベースにしてしまうと大多数に埋もれてしまう。

第一章 転職はなすべきか? なさざるべきか?

学生が「自分が生涯過ごす会社を選ぶ」のは無理に近いのでは?実際に業務をしたことがないと、どうしても表面的な面で判断を行ってしまうはずなので、転職する可能性は大いにあると考えておくべき。

第二章 従来のキャリア戦略の問題

「得意なことを仕事にしろ」と言われますが、「これが得意!」と言った瞬間から得意な集団の中に飛び込むことになり、相対優位がなくなる可能性は大いにある。好きと憧れ、何になりたいのか、何をやりたいのか、の違いは重要。

速度を上げるだけが人生ではない              ガンジー

第三章 「いい偶然」を呼び込むには?

良い偶然は準備のできている人にだけ訪れる。その準備は二つあり、「人脈力」と「信用力」の掛け算、「プロセッシングスキル」と「ストックスキル」の掛け算。

第四章 「攻め」の転職と「逃げ」の転職

攻めればいいというものではありませんが、「逃げの転職」には注意が必要。

もし今が最低だと思っても、平均への回帰が起こる、精神的に弱っている状況では、極端な判断に陥りやすいので、「半年待てないか」を考えてみる。逆に「攻めの転職」では、失うものを考えてみることが大切。

第五章 転職後の心の変化への対処

想像と実際は多少なりとも異なるものです。2つのリアリティショックに注意。1つは、こういう仕事だと思ってなかったという「仕事へのショック」。2つ目は社風や上下関係が前の会社と異なる「組織へのショック」。前の方が良かったかもと思うのはよくあることなので、無理のない範囲で受け入れる。

自分の譲れないこと:キャリアアンカーを考える

 就活の第一段階は何と言っても「自己分析」ですが、ここでは向いている、やりたいことを探していくアプローチが多いです

しかし、目次でも話したように、実際にその仕事が向いているかは、やってみるまで分からないというのが正直なところです。

また、その仕事も未来永劫とは限らず、社会的なイメージに引っ張られているかもしれません。

 そういったことから、本書では、「譲れないこと」を探そうと言っています。それが「キャリアアンカー」といい、エドガーシャインが提唱した言葉です。

キャリアアンカーの定義は「個人が自らのキャリアを選択する際に、最も大切、あるいはどうしても犠牲にしたくない価値観や欲求」です。

なぜ、キャリアアンカーが大切かというと、自分の軸に当たるものだからです。

これがしっかりと明確になっていないと、報酬や肩書といった外部刺激の誘惑に負けてしまい、後になって不満を抱える就職や転職をする可能性があるからです。

また、シャインはビジネスマンへのインタビューから8つのキャリアアンカーを特定しています。

8つのキャリアアンカー
  • 専門・職能別コンピタンス
  • 全般管理コンピタンス
  • 自立・独立
  • 保証・安定
  • 起業家的創造性
  • 奉仕・社会貢献
  • 純粋な挑戦
  • 生活様式

ここではこれ以上詳しく書きませんが、自分のキャリアアンカーを知りたい人は白桃書房から出版されている「キャリア・アンカー」を読んでみるといいと思います。実際に自分も購入しました。

3段階の人脈を理解する

良い偶然を引きよせるために必要なものは「信用力」と「人脈力」とスキルであると説明しました。

ここではそのうち、「人脈力」について説明します。

人脈力は、偶然を引き寄せるための機会の拡大に関係します。

シンプルに人脈が多ければ、それだけ良い偶然も多く起きるということです。

それ以外は、その偶然を自分のものにする力といいいかえることができます。

その偶然を持ってきてくれる人脈は3つにわけることができます。

3つの人脈レベル
  1. 「親友ゾーン」
  2. 「同僚ゾーン」
  3. 「知人ゾーン」

このうち、本書で対象としている、キャリアに関する偶然を持ってきてくれるであろう人たちは、2の同僚ゾーンの人々です。

自分の仕事ぶりも知っていて、異なる職業やコミュニティに属していることから、いいご縁をもたらしてくれることが多いと言われています。

米国でも日本でも、キャリアに関わる縁を持ってくるのはそれほど親しくない人達と言われており。それを「ウィークタイズ(弱い絆)」と言います。

1の親友ゾーンばかりの人と一緒にいては、普段から接する人たちであり、自分の仕事ぶりも理解しているのですが、あまり新しい情報が入ってこないということになります。

先ほどとは逆に「ストロングタイズ」と言います。

3の知人ゾーンは、「自分が一度しか会ったことのない人に、仕事を紹介するか?」という問いを考えてみてください。それであれば、2の同僚ゾーンの人に紹介するはずです。

更に、お互い大した関わりもないため、そういったモチベーションも沸いてこないことが推察されます。

じゃあ、2の同僚ゾーンだけ大事にすればいいのかと言われればそうではありません。

1の親友を得られなければ、現在の仕事すら成立しませんから、結局は目の前の仕事に全力を注ぎ、目の前の人を大切にしなければ生きていくことすらできません。

伝えたいことは、「ただ人に会えば良いということではない」ということです。

私のアクションプラン

本書を読み終わって、自分の生活に活かせる部分を考えました。

印象に残った部分 : キャリアは「いい偶然」によって形成される

<b>アクションプラン</b>
  • 粘り強さと同時に柔軟性を持つ(時にはプライドを捨て、新しい環境に飛び込む)
  • 一定のリスクを背負う(まだ理解が浅いので、本書で紹介された「その幸運は偶然ではないんです!(ダイヤモンド社)」を読むことにする)
  • いい奴でいる(私は「まずは相手の話を聞く」を意識して取り組んでみようと思う)
  • ぶれない美意識や規範を持つ