【書評】the four GAFA 四騎士が創り替えた世界

the four GAFA
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書評

こんにちは

悟です。(@rxf7oqjSU4v473O

今回は、スコット・ギャロウェイ氏の「the four GAFA 四騎士が作り替えた世界」を読んだので、その感想と内容についてまとめていきたいと思います。

GAFAとはアマゾン、アップル、フェイスブック、グーグルの頭文字をとったもので、私たちの生活になくてはならないテック企業たちです。

現在進行形で、この4企業は年々拡大し、影響力を増してきています。

本書では、この四騎士たちがどのように成長してきたのか、これからどこへ向かおうとしているのかを紐解いたのちに、今後、四騎士が支配する世界で個人はどうやって生きていくべきなのか書かれています。

目次

本書の内容の中で重要だと感じた部分を簡単にまとめました。

1章 GAFA 世界を創り替えた四騎士

まずは、小国よりも大きな資産価格を持つGAFAの重要性について説明されています。通常は、若い企業がのし上がってきて競争が発生するのですが、GAFAは対抗するのが不可能なレベルに到達しています。

GAFAを倒せるのはGAFAしかいません。

2章 アマゾン 1兆ドルに最も近い巨人

小売業を制覇する目標を掲げるAmazonは、とうとう実店舗を持とうとしているようです。

それも、「完全無人」の店舗です。Amazonはロボット企業を数多く買収し、倉庫の自動化に努めています。

3章 アップル ジョブズという教祖を崇める宗教

アップルは業界シェアはわずか15%程度ですが、業界の利益のシェアは95%を占めています。

アップル製品は確かに高機能ですが、もはや価格的にはエルメスやコーチといった高級品に近い存在です。

ぜいたくの反対は貧困と思っている人がいますが、それは違います。贅沢の反対は下品なのです。               ココ・シャネル

4章 フェイスブック 人類の1/4をつなげた怪物

昨年フェイクニュースが大きな話題となりました。Facebookはフェイクニュースを広めた責任を迫られましたが、Facebook側はあくまで私たちはプラットフォームだとして、中身の責任は取ろうとしません。

5章 グーグル 全知全能で無慈悲な神

私たちは友人にも恋人にも言えないようなことをGoogleにたくさん投げかけます。その点で、Googleは私たちの悩みを全て答えてくれる神のような存在です。

また、Googleに対して批判的なことを行うと、検索ページの後ろの方に飛ばされてしまいます。これはブロガーだけでなく、企業も同じです。多くの人生がGoogleの一存にゆだねられています。

6章 四騎士は「ペテン師」から成り上がった

1企業の力が強くなると、法律に勝るようになります。ウーバーのような雇用形態や業務形態はドイツをはじめ多くの国で違法ですが、活動を行っています。

7章 脳・心・性器を標的にする四騎士

「これを買うべきか?」ということを考えると、私たちのする買い物はほとんど「いいえ」になると思います。それでも購入してしまうのは、心や性に対して訴えかけているからです。多くのCMは「愛する人を思い出すような」内容になっています。世の中のブランドの多くは、異性へのアピールのようなもので、そこに合理性やコスパなどは存在しません。デート中に値段を気にするような男はモテないのと同じです。

8章 四騎士が共有する「覇権の8遺伝子」

四騎士に共通する要素とは①商品の差別化、②ビジョンへの投資、③世界展開、④好感度、⑤垂直統合、⑥AI、⑦キャリアの拍付けになる、⑧地の利、です。垂直統合とは、製品の流通を最初から最後までコントロールできるかどうかです。

9章 NEXT GAFA 第五の騎士は誰なのか

上記の8つの要素を当てはめてみると、各企業の強みや足りない部分を理解できます。

アリババは中国企業という点で好感度が低く、世界に展開できていないという点がマイナスです。

マイクロソフトはリンクトインというBtoBの世界で履歴書を投稿するサービスを持っているのが強みです。登録者のすべてがビジネス意識の高い、有能な人であるために、他にライバルがいない状況を作っています。更に、windowsが企業PCの9割を占めていることも大きな強みです。

エアビー&ビーは、ホテル業界のウーバーと言われています。こちらは後述します。

10章 GAFA以後の世界で生きるための武器 

ここまでの話はGAFAがこれからの世界を支配し続けるという意味ではなく、デジタル技術によって持てる者と持たざる者の差がぐんぐん広がっていく社会が進むことを意味しています。

このような社会で普通の人が生きていくために必要なことはどうやら大体決まっているようです。

11章 少数の支配者と農奴が生きる世界

四騎士の雇用している社員は41万8千人を雇っています。これは日本でいうと高松市の人口と同じくらいです。その一方で、時価総額は2兆8千億ドルで、これはフランスのGDPと同じです。高松市がフランスと同じGDPを生み出している世界が想像できるでしょうか。

エアビー&ビーとウーバーの違いとは?

エアビー&ビーは、ホテル業界のウーバーと言われており、第五の騎士の候補になります。

簡単に説明すると、民泊サービスを提供している企業で、世界各地の提携した個人が保有するアパートなどを個人に貸すためのプラットフォームを運営しています。

日本でも多くの提携先があり、格安ドミトリーから郊外の別荘まで様々なニーズに対応しています。

利用者と供給者を繋ぐプラットフォーム企業であることは、ウーバーと共通なのですが、競争上の強みは大きくことなります。

ウーバーのビジネスモデルでは、ある特定の都市で利用者と供給者を確保できれば成り立つため、世界展開する必要もなく、特定の都市内ではウーバーと戦うことも可能です。

しかし、エアビーアンドビーでは特定の都市での供給者と世界中の知名度が必要になります。(世界の人々が日本の宿を探すときにそのサービスを選ぶ必要がある)

なので、エアビーアンドビーの事業に対抗するのは非常に難しく、大きな強みになります。

ただし、エアビーアンドビーは直接アパートを保有しているわけでないため、垂直統合ができていません。

垂直統合を行うことで、ビジネスの安定感を高めることが期待できるため、今後は不動産の保有などに動く可能性があります。

私事ですが、エアビーアンドビーを調べてみたところ、本当にバラエティに富んだ部屋が沢山ありました。

安くて良い部屋に泊まるのもありですが、就職活動の際に利用ができそうな気がしました。

知らない人と一緒に過ごす就活ハウスは精神的にもきついので、エアビーアンドビーで安い部屋を探す方が現実的な気がします。

「個人」で生きていくために必要なこと

現代は、高松くらいの人数がフランスのGDPを稼ぎ出すような世の中です。

1900年代後半の製造業が栄えていた時代とは違い、ごく一部の稼げる人々と、それ以外の人との経済格差は広がっていく一方です。

日本では、終身雇用制度が減り、年金の先行きも不透明なため、これからは副業や転職を行うために個人の力が必要になってきています。

私は個人の時代が到来するのは日本特有の話かと思っていたのですが、世界共通のようです。

先日読んだお金2.0と合わせて、個人で生きていくために必要なことをまとめてみます。自分にスキルや力をつけるのは当然として、それ以外にできることを考えてみます。

自分に拍をつける

スキルがあってもそれを証明したり見せる機会がなければだれも理解してくれません。そういった点では、経済的に大学に進学が許されるなら、進学するべきです。たとえ選んだ専攻と合わなかったとしても、高卒、大卒、院卒で生涯収入が変わる事実は揺るぎません。

また、なんらかのスキルがある人は資格も取っておくべきです。留学経験者や東大のような高学歴でないならば、「英語ができます!」というよりもTOEICやTOEFLなどを受けておいた方が証明しやすいです。

私自身、お世辞にも高学歴とは言えない大学なので、FPやTOEIC、論文の投稿など、知識として持っているものを資格に変換したり、実績として残せるものは残すように意識しています。

また、その知識やスキルを見せる機会も自分で作っていく必要があります。ビジネスに関わるSNSやサイトのプロフィールを充実させたり、ブログやYoutube、インスタグラム、本の執筆や青年会など自分の長所を発揮できる場所を積極的に利用することが必要です。全部やる必要はもちろんないですし、ここに挙げたものとは限りません。

将来に備える

個人の時代において、お金に関する知識は必須です。企業年金や年金にすべてをゆだねてしまうのは少々危険だと思います。

「複利」という概念を知っておくだけでも貯蓄の重要性を理解してもらえると思うので、収入の一部は必ず貯蓄や投資に回すべきです。

また、一歩先について考えておくことも将来に備えるという意味になります。

企業に入った後も、転職サイトに登録しプロフィールを更新しておいたり、若い人の使うものや考え方も知る必要があります。

人との関係を大切にする

これからの社会では、普通の人がビジネスで成功することは難しくなっていくように思います。限られた企業が市場を独占し、無人でビジネスを行うなかで、個人が成功するためにはロボットが入り込めない、人と人の直接的なつながりが重要です。

特に大学時代は同世代はもちろんですが、損得なしで大人と関わることのできる貴重な期間です。社会に出てからはどうして仕事相手や同じ会社の人に限られてしまいがちです。

大学の同期たちは、教養レベルは大体同じですが、公務員になる人や大企業に勤める人、ベンチャーに務める人、研究者を目指す人など多様な友人ができやすいです。

また、会社の中の人付き合いも大切にするべきです。

自分が、窮地に追い込まれたときや独立しようとするときに、手を貸してくれるのは必ず自分を信頼してくれている人です。

私のアクションプラン

本書を読み終わって、自分の生活に活かせる部分を考えました。

印象に残った部分 : 個人で生きる力が必要になる

  • GAFAを使いこなす
  • 持っている知識を資格や実績として残す
  • 読んだ本は必ずブログに残し、考えをまとめていく

まとめ

本書は、GAFAによる支配を批判的にとらえた本になります。誰もが、Googleに広告を出し、Amazonに出店することを当たり前のように考えていますが、本当にそうだろうか、今一度考えるきっかけになるはずです。

GAFAの危険性については何となく知っていながら、これらを「便利だから使っている」というのが読む前でしたが、その点に関しては読んでも変えようがないのかなと思います。本を読んだ後も、Googleに広告を出し、Amazonに出店するのは変わらないです。

それくらいにGAFAは自分たちの生活に溶け込んでいて、それをどう利用するのかが重要になってくる気がします。

本書を読んで、一人でも多くの人がこれらかの時代をうまく生きていけることを願っています。