飛行機の料金はどうやって決まっている?【価格弾力性で説明できます】

経済学

こんにちは

悟です。(@rxf7oqjSU4v473O

この記事では、飛行機の料金体系について説明しています。

飛行機の値段は学割、事前予約割引、祝日の割増料金、預け荷物サービスなど交通サービスの中でも特に入り組んだ料金体系を持っています。

この記事でその原理を知って、効率的に交通サービスを利用しましょう!

この記事でわかること

交通サービスの料金体系

飛行機の値段が変わる理由

代表的な料金体系

まずは主な料金体系についてまとめてみましょう。

均一従量料金 移動距離に応じた課金。対キロ制、対キロ区間制
ゾーン料金 ゾーン内の移動は均一運賃
定額料金+従量料金 二部料金 従量料金が移動量によって変化する多部料金を含む
定額料金のみ 一定の金額を支払えば、移動量に応じた課金がないもの
選択的二部料金 複数の料金メニューの中から1つを消費者が選ぶもの
逓減料金 移動距離に応じて、従量料金が低下していくもの
逓増料金 移動距離に応じて、従量料金が増加していくもの
消費者グループ別料金 第三級価格区別 利潤の最大化
ラムゼイ価格 収支均衡制約付き総余剰最大化
需要変動に対応する料金 ピーク・ロード料金 容量制約下での総余剰最大化
混雑料金 外部不経済の内部化
さとる
少し難しい言葉が並んでいますが、今回はスルーで!

具体的に言うと、

  • ゾーン料金=市内均一料金のバスなど
  • 定額料金+従量料金=タクシー、一般的な鉄道やバスの初乗り料金
  • 消費者グループ別料金=学割定期券
  • 需要変動に対応する料金=事前予約割、時間帯別料金

このように説明すると少しイメージがつきやすいかと思います。

色々な料金がありますが、企業も私たちも上手く使い分けていますよね。

どの料金制度にしても、企業の利益と消費者の利益を守るように設定されています。

航空券の値段がコロコロ変わる理由

では、どうやって企業の利益と消費者の利益を両立しているのでしょうか。

それがもっとも分かりやすいのは航空産業です。

航空産業では主に次の3つの料金を使い分けています。

乗る時期、時間帯による違い

これは需要の価格弾力性を利用しています。

価格弾力性とは、価格が1上がった時にどの程度需要が低下するか。

ということです。

GWや土日祝日と平日の運賃を比較すると全く値段が違います。

特にLCCでは通常期と比較すると平気で5倍以上の値段が付きます。

これを価格弾力性を使って説明すると、GWや土日祝日は値段が1上がっても、旅行のニーズが高いので、飛行機の需要はあまり減りません。

この状況はGWや休みの日は、運賃の価格弾力性が低いと言えます。

また、航空機では朝一の便と夕方から夜の便が値段が高くなる傾向にあります。

これは値段が少し高くても朝一で行って会議に出たい!

値段が少し高くても明日の会議に前入りしたい!

と言った人が多いことを示しています。

逆に昼3時など中途半端な時間帯は不人気のため値段が少し抑えめです。

時間帯によって価格を変えることによって需要を分散していると言えます。

予約する時期による違い

事前に予約する人は、予定をずらしたり、到着時刻を調節することが出来ますので、可能な限り安く移動しようというモチベーションがありますよね。

一方で当日、急に乗りたい人の場合は、今すぐ行きたい、急ぎの用事であることが予想されるので価格をあまり気にする余裕はありません。

事前に席を埋めておきたいという考えもあると思いますが、どうしても乗りたい人に対して少し強気な価格を設定していると言えます。

エコノミークラスとファーストクラス

こちらは飛行機を快適な過ごしたい、飛行機内でも作業を行いたい人に向けて価格に差をつけて提供するサービスを変えています。

全てエコノミークラスにして詰め込むことも出来るところを敢えて、サービスを追加することで「ここまでなら出せる」というラインを複数設けて両者の利益を獲得しています。

高い席に乗る人も損しているわけではなく、逆にファーストに乗りたい人がエコノミーだと損した気分になるでしょう。

価格区別の条件

ここまで、飛行機の値段がコロコロ変わる理由を説明してきました。

しかし、これにはいくつか条件があります。

  • 需要の価格弾力性が異なる消費者グループが複数あること
  • サービス提供者が、グループの価格弾力性を認識可能であること
  • 消費者間の取引ができないこと

交通機関など、サービス業は比較的満たしやすいことがわかると思います。

一方で、購入後も形が残る商品だと、消費者間の取引ができてしまうため、価格を変えることが難しくなります。

まとめ

飛行機の料金の決まり方について理解できたでしょうか?

重要なのは「価格弾力性」の違いです。

学生にとっての1000円と資産家の1000円は価格は同じですがそれぞれ感じている価値は大きく異なります。