こんにちは
悟です。(@rxf7oqjSU4v473O)
今回は株式投資を始めたいけど知識が全くなくて不安な人の為に、株式投資をする上で覚えておきたいことを書いていきます。
私はかなり前から投資をしてみたいなと思っていましたが、リーマンショックやバブル崩壊のイメージが強く、なかなか投資に踏み出せませんでした。
やはり知識がない状況だとイメージやその時のニュースが頭に残って自分で判断できないので、最低限これだけ知っていれば投資を始める事だろうということをまとめてみました。
株式とは?
まずは株式とは何か説明します。
株式は株式会社が資金調達の為に発行する証券です。
株式を買うということは、その企業に対して出資をすることを意味し、その対価として株主の権利というものを得られます。
株主の権利は3つあります
- 経営参加権=株主総会などで、会社の経営や意思決定に参加したり、意見したりすることが出来る権利。
- 利益配当請求権=会社が生み出した利益の一部を配当として受け取る権利
- 残余財産請求権=会社が解散(倒産ではない)したとき、残った財産の一部を受け取る権利
この中で私のような零細個人投資家に関係があるものは2の利益配当請求権だと思います。簡単に言うと配当をもらう権利で、会社に対して出資をしたお礼と言えます。
また、私たちが証券会社を通して購入する株式は全て、株式公開されたもので、証券取引所に上場しています。
この上場した株式を上場株式といい、私たちが売買できるのは基本的に上場株式です。
株式を購入する場合、一般的に日本株でも10万円から30万円程度必要になります。
それは売買の最低単位が決まっており、これを単元株と言います。
私たちは単元株の整数倍で売買を行います。
しかし、一部の株式は単元株を買うのに数100万円する場合もあります。
そういった株式は「株式ミニ投資」と呼ばれる単元株の10分の1で購入できる制度があります。
株式の売買が行われる取引所はニュースなどで出てくる東証1部以外にも様々な種類があります。
- 東京証券取引所(東証1部、東証2部、マザーズ、ジャスダック)
- 名古屋証券取引所(セントレックス)
- 福岡証券取引所(Q-Board)
- 札幌証券取引所(アンビシャス)
紹介はしましたが、私たちが売買する株式はほぼすべて東京証券取引所(特に東証1部)のものだと考えて大丈夫です。
東証1部はトヨタや富士通、カゴメなど全国区の大手企業が多く、2部は地方の企業も増えてきます。それ以外は、新興市場と呼ばれ、若い企業を対象に、上場基準が緩く設定されています。
株式の売買
株式を買う時は注文を行います。その注文方法には2つあります。
指値注文=価格を指定して注文を行う。
自分の指定した値段以下で取引されることがないため、不利な取引をする心配がない。ただし状況によっては取引がなかなか成立しないこともある
成り行き注文=価格を指定せずに注文を行う。
指値注文に比べて取引が成立する可能性が高くなる。
そして注文の成立には優先順位があります。
- 価格優先=売り注文であれば、最も価格の低い注文、買い注文は最も価格の高い注文から優先して成立させる。
- 時間優先=同一価格の注文は時間的に早い注文を優先させる。
- 成り行き注文優先=指値注文よりも成り行き注文を優先させる。
このように株式の取引では基本的に成り行き注文を行うことになります。
また、取引が成立したら即株式を受け取れるわけではなく、受け渡しは「約定日(売買が成立した日)を含めて4営業日目」に行われます。
営業日ですので、例えば、土日を挟むなど証券会社が休みの日を除いて4日間必要になります。
主な相場指標
日経平均株価(日経225)
東証一部上場の225銘柄の修正平均株価で、株価が連続性を失わないよう権利落ちなどを修正した指標です。
過去と現在を同じように分析できる指標で、相場指標として最も身近なものです。(ニュースの最後でも言われますよね)
また、年に1回定期的に採用銘柄の入れ替えがあるので、現代社会に影響力の大きい企業が選ばれています。
しかし、225銘柄と銘柄の数が限られているのと、値がさ株(単価が高く値動きの大きい株)や品薄株の影響を大きく受けるという欠点があります。
東証株価指数(TOPIX)
東証一部上場全銘柄の時価総額(株価×発行済み株数)の基準日(昭和43年1月4日)を100として、現在の時価総額を表した指数です。
発行済み株数が大きい企業や時価総額の大きい企業の影響を大きく受けるのがデメリットですが、大企業の影響力を加重平均で考慮しているとも考えられます。
JPX日経インデックス400
平成26年1月から始まった比較的新しい指標です。
日経225やTOPIXと異なり、東証一部に加えて、東証二部とマザーズ、ジャスダックに上場する400銘柄で構成されています。
選定基準の中に、売買金額、時価総額、ROE、営業利益、経営力等も入っているのが特徴です。
投資指標
配当利回り
投資に対する配当の割合を示します
配当利回り(%)=(1株当たり配当金/株価)×100
無配当の企業から3%や5%の企業など様々です。
投資するのであれば、配当が安定している企業に投資したいですね。
配当性向
企業の利益の税引き後の利益(=純利益)が、どのくらいの割合で配当に回されているかを示します。
(配当性向が100%だと純利益が全て配当に回されているということです)
配当性向(%)=(1株当たり配当金/1株当たり当期純利益)×100
配当利回りと、配当性向はどちらも投資家の利益に直結してくる数字です。
企業が稼いだ利益(純利益)は税引き後に、株主と、役員と企業で分け合います。
配当性向が高ければ、利益の多くが株主に分けられているということになります。
一般的に、ベンチャーなどの成長企業は、成熟企業に比べて配当性向が低い傾向にあります。
株価収益率(PER)
1株当たり純資産の何倍まで買われているかを示す指標で、企業の資産価値を示します。
PER(倍)=株価/1株当たり当期純利益
一般的にバブルなど株を買われすぎているものは、PERが高くなります。逆に株が売られすぎている場合はPBRが低くなります。
自己資本利益率(ROE)
自己資本に対してどれだけ利益を上げたかを示す指標です
ROE(%)=(当期純利益/自己資本)×100
当基準利益と自己資本は1株当たりに変わっても大丈夫です。
ROEが高い企業ほど株主から集めた資本を効率よく使って利益を上げ、低い企業ほど株主から集めた資本をうまく使えてないということを意味します。
まとめ
株式について基本的な事を理解できたでしょうか。今回説明したのものはどれも投資を行う上で知っておいて損はない事です。
やはり、自分のお金を使うわけですから、これが儲かる、あれがお得という漠然とした情報ではなく、自分で考えて情報を取れるようになるには基本的な事が重要になります。