こんにちは
悟です。(@rxf7oqjSU4v473O)
この記事に来る人は、きっと大学院に進学するべきかどうか悩んでいるのではないでしょうか?
- 大学院にいってから研究に熱心に取り組めるか不安・・・
- 大学院にいったら、研究が忙しくてまともに就活できないんじゃないか・・・
- 周りが働くのに自分だけ学生生活を延長して、取り残されてしまうのではないか・・・
もし、そんな悩みをもっているのであれば是非この記事を読んでいってください。
私は現在、大学院の修士1年で農学系の学科に所属しています。
そんな私が友人関係や後輩を見て、
- 学部で就職して幸せな人
- 大学院に進学して幸せな人
の違いを解説します。
そのうちこの記事では、大学院に進学するべき人の特徴を書いていきます。
私の所属から、この記事が当てはまるのは理系に限定されます。
目次
大学院とは?

大学院(だいがくいん)とは、高等教育(学士課程)にて優秀な成績評価を取得した者を対象として、上級学位(修士、専門職学位、博士)を付与する機関である[1][2]。国際標準教育分類(ISCED2011)ではレベル7と8に分類される[3]。「修士課程(博士前期課程)」「専門職学位課程」「博士課程(博士後期課程)」がある。
Wikipediaより引用
大学院は表記の通り、非常にレベルの高い教育機関となっています。
大学院への進学率は、旧帝大に代表される上位大学では一般的ですが、地方国立や私立大学では少数派のこともよくあります。
特に、地方国立や私立大学では、就活派と進学派で大きな隔たりがあり、進学にあたって悩むこともあるでしょう。
大学院は研究をするところです。
学部までの「勉強」とは異なり、自分で考えて「研究」を行う必要があります。
もちろん、修士課程では教授の管理下にありますし、研究の進め方も教授との相談になると思います。
その中で主体的に考えて研究を進めていくことが大学院生には求められます。
一方、研究が大学院生の本分と言いつつ、大半の学生は修士課程で就職していくため、就職活動も進めていかなくてはなりません。
大学院生は1年生の夏から実質的な就職活動が始まります。
更に、4年生の頃はほとんど無かった講義も存在し、
研究・講義・就活
とトリプルタスクが降りかかってきます。
大学院へ進学するべき人

そんな大学院生に向いている人はどんな人でしょうか。
以下に示す理由のうち1つでも当てはまれば、大学院適性ありだと思います。
研究が楽しめてる
まず、現在の研究が楽しめている人は大学院に進学するべき人です。
先ほど、大学院生はやることが沢山あると言いましたが、やはり研究が一番大きいものになります。
研究が嫌いな人は、大学院生になってから登校頻度が減ったり研究進捗がない時に病んでしまいます。
研究職や開発職を志望している
就職の際に研究開発を志望している人も進学がおすすめです。
研究職になりたいのであれば、修士課程はマストです。
農学系であれば、食品メーカーや肥料会社など基礎研究や応用研究に限らず、そもそも大学院生しか求めていません。
工学部などメーカーの開発職であれば、学部生でも開発職に入れる人もいます。
しかし、会社規模が大きくなってくると、開発職もやはり大学院生がメインとなっており、就職後のキャリアにも差が出てきます。
当たり前ですが、研究開発から他の部署に移ることはできても、他の部署から研究開発に異動するのはほとんどないでしょう。
また、大学院生向けの就活サイトなどもあり、これらのサイトには大学院生を求めている企業が多数掲載されています。
中でもアカリクは大学院生やポスドクの就活サイトとして老舗で、イベントも多数あります。

もう1つは近年存在感が増しているLabBaseです。

これらのサイトに掲載されている企業を見て、院生のキャリアを考える素材にするのもいいかもしれません。
キャリアチェンジしたいと思っている
もう1つはキャリアチェンジしたいと思っている人です。
大学は農業工学だったけど、大学院の工学研究科で機械系を専攻したい
大学は食品化学だったけど、大学院の理学研究科で生命科学を専攻したい
など大学で勉強していく課程で、
- 専門的に勉強したい学問が変化した人
- 就職を見越して、必要なスキルを身につけるため専攻を変えたい人
などが、大学院受験を通じて専攻を変えるというものです。
私の周りにも、より自分のやりたいことに近づくため、他大学院を受験する人もいます。
もし、本当にやりたいことがある人は、明確な理由を持って大学院に進学することで就職の際にも業界志望度の証明にもなります。
大学院進学のメリット
次は大学院進学のメリットを説明していきます。
専門スキルが身につく
大学院生になると、2年間の研究経験により専門スキルが身につきます。
身につくスキルの詳細は後日別の記事に書きたいと思いますので、この記事では簡単に書いていきます。
- 人間力(課題解決力や自己管理能力、調査力など)
- 基礎的な教養(科学的なアプローチ、文献の探し方、実験計画の組み方)
- 専門分野の知識(学問や業界トレンドなど)
- 自分の研究テーマ(世界で誰もやっていない研究)
大学院といえば専門的な研究を行うイメージかも知れませんが、その研究を行う上で必要(身につく)能力は多岐にわたります。
もちろん、これらの能力は社会に出てからも求められる能力です。
私自身、研究をしたいという考えだけで大学院に進学したわけではありません。
人間力や基礎的な教養についても大学院生という期間に身につけて起きたいと考えていました。
アカデミックの世界に入れる
大学院生になれば、アカデミックの世界を体験できます。
これは学会参加であったり、論文の執筆などは学部生では経験出来ることではありません。
更に、一部の企業であれば大学院卒は、学会参加したり博士号取得の機会もあるため、継続的にアカデミックの世界と関わることができます。
学部生では、それこそ研究機関に所属していない限り、博士号取得まで行くことはごくごく稀です。
ストレス耐性など生き延びる術が身につく
大学院生は孤独です。
周りの友人はみんな就職していきます。
所属していたサークルや部活も引退しており、研究室以外の人との関わりが著しく減少します。
そんな中、2年間研究を行うのは正直かなりのストレスになります。
研究がストレスと言うよりは、気分転換の手段を持っていないと息苦しくなるという意味です。
自分の心と体を上手く管理することが大学院を生き抜くうえで大切です。
計画的に就活ができる
最後に、大学院生では計画的に就活ができます。(学部生に比べてやりやすいという意味です)
大学院生は、学部3年と修士1年の2回、就職活動を経験できます。
私の場合は3年生の頃から大学院進学を決めていたので、本選考は受けませんでした。
しかし、友人の就職活動やインターンシップ参加を通じて、沢山のことを学びました。
- 「この時期からインターンがあり、早い企業は10月から選考がある」
- 「地方から都会で就活しようと思うと、お金がもらえるイベントを探していかないといけないな…」
- 「自分の行きたい業界は狭いから、他にも考えておかないといけない」
私はこれらを知った上で、自分の行きたい業界を計画的に絞り込み、1月には志望度の高かった企業から内々定をもらうことができました。
大学院進学のデメリット
最後は大学院に進学するデメリットを説明します。
私は大学院生なので、少しだけ反論もしていきます。
学費が掛かる
大学院生は入学費+学費が掛かります。
内部進学でも入学金が掛かるのは納得できませんが、仕方がありません。
国立大学:入学金 約28万円
国立大学:学費(2年間計) 約135万円
私立大学:入学金 20万円
私立大学:学費(2年間計) 約214万円
※私立大学は慶応理工学部を参照
ただし、大学院は奨学金制度が充実しています。
日本学生支援機構では、大学院生向けにも奨学金があります。
学校別に人数上限がありますが、学生個人の収入を要件として無利子の貸し付けが行われています。
私の大学では、応募人数が少ないため希望者は全員、無利子奨学金(1か月8万8千円)を借りれたらしいので、学費分は工面できると考えています。
孤独
大学院生は孤独です。
私の学部では、進学率は4割程度なので、100人居たら60人は就職していきます。
当然ですが、学部時代に仲良くなった人も就職していくので、学部時代のように飲みに行くことも難しいです。
研究室で過ごす時間が長くなりがちなので、今日話した人は研究室の人間だけというのもザラです。
社会人になるのが遅れる
大学院修士課程は2年間なので、学部卒に比べて社会人になるのが遅れます。
ただ、これがデメリットになるとは思えません。
最近は、浪人はもちろん、留学などで休学をしたりする人も多く、数年のギャップは理由があれば全く損失にはなりません。
むしろ、大学院での2年間は社会人になってから経験することのできない特殊な環境なので、社会人になるのを2年遅らせても経験するべきだと思っています。
まとめ

大学院に進学するべき人の特徴とメリット・デメリットを説明しました。
- 研究が楽しめている
- 研究職や開発職を志望している
- キャリアチェンジしたいと思っている
- 専門スキルが身につく
- アカデミックの世界に入れる
- ストレス耐性など生き延びる術が身につく
- 計画的に就活ができる
- 学費が掛かる
- 孤独
- 社会人になるのが遅れる
大学院に進学した際の大きなイベントは就職活動になってくると思います。
大学院生の就活はどんな感じなのか、専門的な内容を学んだけど、専門外に就職したい場合などはどうしたらよいかなど、気になることが沢山あると思います。
自分の就職活動の過程と、お世話になった書籍について紹介しているので、こちらの記事もご覧下さい。