農学部とは?理学,工学との違いを現役大学生が解説します!

農学部を徹底解説!
農学部を徹底解説!
大学・大学院

こんにちは

悟です。(@rxf7oqjSU4v473O

今回は現役の農学部生である私が農学部について説明しようと思います。受験生は参考にしてもらったら嬉しいです!

もし、この記事を読んで農学部に興味を持ってくれた方は、私が農学部について知れる本をまとめてみたのでぜひ読んでみて下さい。

農学本まとめ

農学は面白い!!現役農学部生がおすすめする農学本17選!

農学部は知名度が低い

私が受験生の時、

友人「どこの学部受けるの?」

私「農学部だよー」

友人「脳?医学部?」

という会話をしたことがあります(笑)

実際、私の高校で農学部を受けた人は僕一人でしたし、塾を見渡しても記憶にある限りいませんでした。

そして4年生になった今でも、同じ大学の友人に「農学部ってなにするの?農業?」

ということを言われてしまいます。

世間における農学部の知名度は低いとにかく低いです。

そもそも学部名に「農」を持つ大学が数えるほどしかないのですから。

※農学部とほぼ同じ中身の学部名として「生物生産学部」「生物資源学部」などがあります。

名前は違いますが、wikipediaでも「農学部に類する学部」として紹介されています。

大学ランキング等ではそれぞれ別々のランキングになっているケースもあるようですが、中身を見てみると農学部と重なる部分も多くあります。

農学部の意義

ところで農学部は何を研究するところなのでしょうか。

現役生から見ても農学部のカバーする分野の広さに驚かされます。

でも、どの専攻にも共通しているのは「食料生産に貢献すること」です。

それではどんな専攻があるのか以下で見ていきましょう

受験生に向けて

農学部を受けるにあたって気になるのはやはり、試験科目ですよね。

工学部だと理科の科目で物理が必須な場合が多いですが、農学部だとそんなことはありません。

基本的に物理、化学、生物の2科目を選択できる状況であれば受験可能です。

二次試験に関しては、大学のレベルが高くなれば2科目やらなければなりませんが、基本的に理科3科目の中から、1つないし2つを選択できます。

なので、工学部を目指してきて生物なんてやったことないという人でも受験可能です

専攻

ここでは各専攻の中身と時間割例を紹介します!(一部講義名はわかりやすく変えてあります)

専攻は研究室選びと非常に関係があるので、こちらも読んでおくと良いと思います。

【大学選びの次に重要】バイオ系以外!工学の研究室の選び方

 ⁻農学(作物学,園芸学)

農学部の中でも最も世間のイメージに近いのがこの分野と言えます。

この専攻では「農業を行うこと」が中心になっており「実習」と呼ばれるものがあります。

農作業を自分たちで行って、収穫まで(一部加工まで)を経験するものがあり、卒業研究も自分で作物を育てながらデータを取り、実験をするという形を取ります。

私の友達はイネについて研究しているのですが、イネを育てている5月から9月が死ぬほど忙しいみたいです。

一方で冬の期間はデータのまとめや学会シーズンになるようで、シーズンによって大きく動きが変わるようです。

座学には「作物学」や「気象学」「植物生理学」があります。

友人から頂いた時間割がこちらです。

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  ⁻農芸化学(微生物、食品)

農芸化学はバイオ系と言われる専攻です。

この専攻と似たものに、生命科学がありますが、生命科学と異なる事は農芸化学が比較的、食品に関する研究が多いということです。

農学部の中でトップクラスに実験が多く、研究室配属後は研究室に籠ることが多くなります。

友人から頂いた時間割がこちらです。

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非常に実験が多く、他の専攻に比べても忙しいです。

農学部の中で一番忙しいにもかかわらず、人気の専攻で、学生の関心が高いことが分かります。

 ⁻農業工学(土木、農業機械)

私の専攻なのですが、あまり人気がありません。

そもそも農学部=バイオに近いイメージがあり、農業工学の専攻自体がない大学も多いです。

特に私立大学ではほとんど見ることのない選考になるので、この分野を狙う人は主に国立大学に入る必要があります。

農学部に入学してくる学生は、高校時代に物理を取っていなかったり数学が苦手な学生が多いことがこの専攻の人気に関係していそうです。私の時間割がこちらです。

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時間割少なっ!!て思われるかもしれませんが実際少ないのです。(汗)

少ないのは私の大学だけかもしれないので何とも言えませんが土木系になれば構造力学や水理学などが入ってきますので私の時間割とは全く異なるものになります。

-森林科学

森林科学では、農業というより自然環境に関する勉強が多くなります。

森林の生態系調査や、木材の加工、防災などこちらの学習内容も幅広いです。

防災に関しては、工学部の土木工学の分野と重なる部分も多いため、工学も学びますし、生態系に関してはもちろん生物学が必要です。

畜産学、獣医学

畜産と獣医学は私の大学には無いため、あまり説明できることがないですね…

申し訳ないです。

水産科学、農業社会科学については準備中です…

卒業研究では、農学部でありながら植物と全く接触しないことも多くあります。

内容としては現在すでにある技術+αで食料生産をどうやって増やそうか?という考え方が多いように感じます。

農学部の就職

 これは私がまだ就職していないので、実体験というわけにはいきませんが、就職して行った先輩方を思い出して書かせてください。

農学部は前述のように専攻によって学ぶ内容や身につくスキルなどが全く違うので就職先も全く違うものになります。

全体的な傾向としてみると、公務員の専門職(農業職や林業等)への就職が多いです。

特に農業土木や森林科学は、学べる大学が少ないのに全国の行政に枠があるので公務員に入りたい人にはチャンスが多いことになります。

農学専攻では4割程度公務員になるのではないでしょうか。

それ以外の人は専攻を活かそうと思うと、種苗会社(苗を育てて出荷しています)や、資材メーカーへ、それ以外の人は銀行や小売業など関係ない分野へ就職するケースも多いです。

大学院進学は少なめで私の大学では2割~3割行けばいいほうですかね。

農芸化学専攻は、大学院進学が多めで、私の大学でも4~5割程度進学します。

学部卒で研究職に就けるケースは極めて少なく、食品メーカーなどに入っても生産管理や営業職であったり、農学専攻と同様に銀行や小売りなどの分野へ就職する人もいます。

農業工学専攻はそもそもの人数が他の2つに比べて少ないため、説明が難しいです。

私の大学で大学院へ進学する人は農学専攻と同程度でしょうか。

就職先としては機械であれば農機メーカーや資材メーカー、土木であれば、ゼネコンや公務員が多いです。

工学部との違い

工学部と比較対象になるのは基本的に、農業工学の分野です。

工学部との違いは、工学部では新技術の開発が研究対象になります。

例えば車であれば最高速度の向上、ロボットであればスピードや正確性の向上など、機械の上限を解放していきます。

農学部ではその技術を農業に活かすために改良したり、新しい技術を付け加えたりする研究が多いです。

農業機械ならば、畑を耕すのに最適なスピードはどれくらいか?そのスピードを安定してだすにはどんな制御がいいか?

ロボットであれば、どの程度の力で収穫すれば作物が痛まないか?という感じです。

まとめ

農学部について理解して頂けましたか?現役生としての視点を精一杯盛り込んだつもりです。

だらだらと説明してしまいましたが、基本的にレベルの高い大学になればなるほど大学院進学率も高く、希望の就職先へ行ける可能性も高まることは間違いありません(京都大では8割が大学院へ進学するようです)

受験生などで、農学部への進学を悩んでいる、もっと詳しく知りたいなどあれば、遠慮なく聞いてください!それでは。